今月のスタッフだより

送迎課／
高木

霊柩車の運行を20年間続けさせていただいております。
この20年間、私が最も大切にしてきたことは「やさしい運転」をすることです。
霊柩車には、故人様、そして喪主様がお乗りになります。
喪主様のなかにはご高齢の方もおられますので、走り出しや停止時には特に丁寧に運転するよう心がけています。
霊柩車は1台での運行ではなく、ご親族のお車も一緒に火葬場に向かいます。信号通過時は歩行者の信号が点滅した時点で停止するなど、後続車両への配慮も忘れないようにしています。

ご葬儀は、亡くなられた方にとって人生でたった一度の、最後の儀式です。そして言うまでもなく、大切な方を亡くされたご家族にとっても大切な儀式です。そのかけがえのない儀式にふさわしい立ち居振る舞いであるよう、誠心誠意、心を尽くすよう努力しています。
先日、奥様が亡くなられたご主人様をお乗せしました。たった20分ほどの運行でしたが、「運転がやさしく、話し方も丁寧で、あなたと話していると妻を亡くした悲しみが和らぎました。良い人に送っていただきました」と喪主様から感謝の言葉をいただきました。
喪主様からのこのお言葉は、私にとって何よりの勲章です。

喪主様からの言葉を胸に、これからもご遺族の気持ちに寄り添う、やさしい運転を続けて参りたいと思います。