今月のスタッフだより
ニュージーランドの葬儀のあり方
- 管理部/
企画担当 田中孝一
先月に引き続き、ニュージーランドの葬儀会社へ視察に行ってまいりました。
この研修は、日本だけでなく世界の葬送文化を学び、今の葬儀のあり方などを考えるために実施されたものです。
訪問した場所は、ニュージーランドのクライストチャーチにある135年の実績がある葬儀会社。
ニュージーランドはキリスト教が約47%、無宗教が40%と言われており、このような状況から、この葬儀会社で行う約60%が牧師がいない無宗教葬とのことでした。
近年日本でも宗教的な葬儀を行わない方が増えていますが、約60%もいらっしゃるとは驚きでした。
実際の葬儀はどのように行われるのかを尋ねたところ、最近は「スクリーンを使って思い出の写真などを流して在りし日の故人を偲ぶ」「みんなで歌を歌って送る」など、あたたかいお別れが増えてきているとの事でした。
その根底には、悲しむだけでなく「その方が人生を全うされ、生き抜いたことを祝う」という想いがあるようだと葬儀社の方は話してくれました。
当社でも、葬儀に参列された方が故人の人生を振り返っていただける「思い出コーナー」や「オリジナル会葬礼状」、「思い出DVD」などを選択枝のひとつとしてご用意しており、好評をいただいております。
場所が違えば葬儀のスタイルなども違うと思いますが、故人を偲ぶ、故人を想う気持ちは万国共通なのではと思いました。
最後に、135年続いた経営の考え方をお聞きしましたら「地域やご家族との信頼」とすぐに返事が返ってきました。
いつでもそばでサポートできることが第一とのこと。
当社も昨年9月に創業100年を迎えましたが、今後ともみなさまに信頼される葬儀会社でいられるように精進してまいります。
写真:祭壇の奥にきれいな庭が見える式場